2024/03/31
先日、水曜の仕事終わりに渋谷WWWで片想いと山二つのツーマンライブに行きました。素晴らしかったです。
向かい風に吹かれていたら、向こうから親切な大人たちがやってきて、あたたかいお茶をくれて超嬉しいみたいな気分になった。目に見えている、耳で聴いているものから連想して違う景色の中に身を置いていることがある。人から見れば「ボーッとしている」という状態なのだろう。
会場で山二つのグッズのスウェットを買って、さっそく木曜の放送に着ていきました。山二つメンバーはそれぞれが多才ですごい!
鍵盤を弾いていた坂藤加菜さんが踊り出し、かっこいい!と思って調べたらバストリオのメンバーでした。
渋谷WWWへ初めて行ったのはいつだろう。客席にあたるフロアが段々畑みたいになっていて観やすい。PARCOの真横にあるから迷わないのもいい。
ライブハウスとかクラブのバーカウンターの中にいるドリンカーさんって、なんかちょっとクールに見えませんか。単に暗いからか。
ライブを観ながら学生時代のことを昨日のように思い出し、学生だった頃のあの子や私には二度と会えないと頭の中で指差して確認する。ただ、学生の頃の私は今よりずっと面倒な人だったから、会いたいかと言われるとそうでもない。タイムマシンがあったら未来を覗きに行く派なのかな。
加藤羽入『ビルド・ア・チェア』感想
火曜こねくと宛に漫画家の加藤羽入(ういり)先生よりお手紙と著作である『ビルド・ア・チェア』を恵投いただきました!放送の中では紹介しきれなかった感想をこちらに書きます。
まず絵が素敵です!登場人物の表情が豊かで、ちょっと下を向くなどの絶妙な角度も絵として決まっていて、リズム感を感じながらワーっと一気に読みました。ジェンダー、異性愛主義的な社会への違和感、ボディ・ポジティブなどをテーマに真っ直ぐに描き、理不尽に直面したら怒っていいんだ!と言ってくれる短編集です。
私は学生街にある本屋でバイトしてたことがあり、就活中だろうなというスーツを着た人や、会社帰りらしい若い人が本屋にふらっと寄るところを度々見ていた。そんな人に、ちょっと手に取ってもらえたらいいなと想像した。働いているとジェンダーを理由に相手からのふるまいを変えられてギョッとすることがある。
1話目「チョコレートはもう奪わせない」は、職場でのセクシャルハラスメントがテーマ。本作ではセクシャルハラスメントがけして恋愛感情的なものから起こる「勘違い」「すれ違い」のようなことでなく、職業上の権力構造の上に成り立つ暴力だと描いている。
酷い目に遭うと頭が真っ白になり、どうしていいかわからなくなることがある。登場人物たちが「これはおかしい!」とはっきり怒ってくれること、さらに性被害にあった人への相談ダイヤル(#8103)を掲載してくれているのもいいなと思った。
短編集ラストの「ルイちゃんの目」では、主人公がポッドキャストを聴くシーンが度々あり、ラジオに関わる一人として嬉しくなり、気合が入った。聴いてくれる人の生活にほの明るい時間を少しでも増やせるよう、頑張ります!
ラジオを始めて1年、とにかく勉強の必要性を感じまくっていたので、教室へ通うことにしました。
自分へのラブレターを書いて読み合うやつ、私もやってみたくなりました。
加藤先生、担当編集さま、番組宛にお送りいただきありがとうございました!
ほかにも最近、山崎ナオコーラ著『肉体のジェンダーを笑うな』を読み、かなりグッときました。おすすめです。
追伸 新年度早々に財布を忘れました。
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