OVER THE SUN『幸せの黄色い私たち』感想

ちょっとだけネタバレもございます!
石山蓮華 2024.01.28
誰でも

土曜は近所で映画『哀れなるものたち』を観てから、渋谷公会堂でOVER THE SUN『幸せの黄色い私たち』を観た。いいものばかりを観られる日。

『幸せの黄色い私たち』は、意表をつく演劇&スーパーエンタメ公演。めちゃくちゃ楽しかった。会場に満ちる多幸感!

スーさんのお芝居は普段の延長のようで、でも放送では聴いたことのない表情をされているシーンがあり、胸がキュッと持って行かれてしまった。堀井さんの大胆でキレのあるお芝居も真似したくなるような面白さで、面白い二人が舞台の上にいてくれてありがとうございます…という気持ち。

スーさんは週4日生放送をやって、文章を書き、ほかにも色々とお仕事し、それでこの公演の準備や稽古もされていたと思うと、すごすぎる。演劇、マジック、ダンス、そしてツインドラム!!!ツインドラム!?!?!?

負けへんで精神は伊達じゃなく、本気のはしゃぎを有言実行するお二人は間違いなく令和のヒーローです。こんなにかっこいいおばさんの生き様の説得力は、ストレートな演劇とは違うものがある。

会場にいらした互助会員の人たちがみなさん幸せそうだったのも、しみじみと良かった。

学生の頃から「相談は踊る」リスナーで、大学の学園祭にスーさんが来て先生と講堂でトークショーをしたとき、大喜びで聴きにいったのを思うと、毎日かけ合いさせてもらえてるのってどういう世界線なんだろう。

ファンだからこそ、ついスーさんを真似て同じようなことを口にしてしまいたくなる危うさを感じる。しかし自分の言葉を自分で見つけていかねば。道のりは長いけれど、今のところマジで楽しい。

「ラジオ聴いてます」と言ってくれた互助会員さんがいて、めちゃくちゃ嬉しかった。ありがとうございました。

終演後の挨拶でお二方と写真を撮ってもらい、興奮冷めやらぬ帰り道。マフラーも巻き忘れしばらく歩いた。

電車に乗る前にあたたかいカフェラテ(デカフェ)を買った。小さなサイズで頼んだつもりが、大きなサイズと聞き取られ、大きな紙カップを片手に電車に乗る。

ガラガラの電車で、前に座ったオレンジ色の髪の女性も同じ店のカップを持っていて、ちょっと恥ずかしかった。

ゆらゆら帝国「バンドをやってる友達」を思い出す。ロックスターの歌。つい数日前に配信されたOVER THE SUNでは、お二人がロックスター風の告知をされていた。

聴きなおして、口角が上がっているのに気付く。私も人の口角を上げていきたい~

と思って家に帰ったら、パートナーが近所のブックオフで買ってきた中島みゆきディスコグラフィで一番暗いと言われるアルバム「生きていてもいいですか」を聴いていた。上げ下げが鋭角。

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